毎年、失敗続きでブツクサ言いながらも、今年の夏も懲りずにダダチャマメを栽培しました。
今年は例年になく暑いので、例年になく大失敗だろう、と思っていたのですが。。。
暑さで日常管理もヤケクソになる中、なんとまあ、思いがけず成功!
(といっても60点くらいですが)
さらには、今まで考えていたダダチャマメ栽培についての認識と言うか固定観念が、かなり崩れたのは、いいことでした。
東北地方、山形でなければ難しいと思ってたダダチャマメ栽培。
いちおう、自前ながらも、失敗しないための方法が整理できた感じです。
(野菜別のページ【エダマメ・ダダチャ豆】にも、まとめてあります)
注)
ダダチャ豆は、実際は山形の庄内地方のみで生産されているエダマメの品種で、種の生産・管理については現地の農協で行っているため、種子は市場には出回っていません。
私が種苗店で購入している種子(庄内3号・5号など)は、ダダチャマメの一品種ではありますが、こちらの採種は他県で行っているため、生産地のブランド外の品種です。
お間違えのないよう・・・
【目からウロコなポイント】
1.徒長しても収穫にこぎつける!
ダダチャのような晩生系のエダマメは、7月ごろに播種するのですが、その頃は気温が高いため、発芽後に徒長しやすく、定植してもヒョロスケになってしまいます。
コイツらを強引に植えちゃいます。
2.ガッツリ土寄せしながら定植
ヒョロスケですが、無理やり定植です。
植えるときですが、徒長しているので、子葉の下まで深めに土を被せます。
深く植える、というよりかは、根元の土を高く盛り上げる感じですかね。
土を被せた部分から、根が出てきます。
ただ、いちど徒長すると、開花・結実まで徒長したままです。
ヒョロヒョロになった主枝は立っていられず横に這うように伸びるので、途中から出る葉や側枝は、上に向かって伸びるという奇妙な形になります。
ただ、それでも一応生育はしてくれ、ちゃんと開花、結実しますから、たいしたモンですね。。。
3.天辺の成長点を摘芯をする
先端をちょん切ってやると、脇芽つまり側枝がのびて、そちらに花がつきます。
そのほうが、収量的には多くなるということです(当社比較実験データ無しw)。
ま、おまじない的に切ってみましょう。
とくに晩生品種は、株が大きく伸びるし、タダでさえ徒長しているので、摘心して少しでも株の重心を低くしたいもんです。
どこら辺で切るか。。。ですが、
1)まず、発芽して最初に子葉(双葉)が出る。1対、つまり2枚です。
2)その次に、さらに大きな初生葉がでる。これも1対、2枚。
3)それから、本葉が3枚1セットで出ます。三つ葉のクローバーみたいな感じ。対にはなりません。
4)本葉が5枚出たら、その上にある成長点を摘芯します。
摘心するまでに、すでに本葉の付け根から、脇芽が伸び始めてます。
これがだんだん伸びてきて、収穫できるようになります。
4.カメムシ対策は防虫ネットでOK!
去年までは、何度も何度も効きもしない薬剤を散布していましたが、今年は収穫まで寒冷シャをかぶせたままにしたところ、ほとんどカメムシは見かけませんでした。
ただし、ネットをかけると、中が見えづらくなるので、生育状況のチェックに怠りが生じます。
(それで、まだ収穫適期前なのに、いいと思って採ってしまったり・・・)
ちなみに、寒冷シャをしなかった前年までは、こんなでした orz ↓
5.市販のものには負けないおいしさ!
今年は、虫だけではなく、味のほうもかなり評判でした。
暑すぎて、糖分が抜けてしまうのでは?とも思われましたが、鞘が大きくなり始めるころは、だいぶ気温も落ち着いてきました。
ここ最近、20℃~30℃くらいの間だったので、ちょうどよかった感じでしょうか。
7月に収穫したものよりは、甘みがあり、味も濃かったような気がしました。
3年越しの試行錯誤の味は、なかなかのものでした(^^)