我流☆オススメ栽培方法

家庭菜園向けに、いろいろな参考書が出ていますが、同じ野菜でも本によって違うことが書かれていたりします。
また、栽培する環境が違えば、方法も、結果も、違ってくるものです。

ここでは、私の乏しい知識と経験、及び受け売り情報から、
栽培条件が違っても「これだけは絶対はずせない!」と思えるポイントを、各野菜ごとに抜き出してみました。

また、一部の野菜については、かなり手こずりつつ、トライアル&エラーを繰り返してきました。
そうした思い入れの強いものは、野菜別ページにまとめましたので、ご参考ください。

※肥料の分量や、株間や条間の幅などは、栽培する条件次第で違ってくるので、ここでは割愛します。
ただ・・・まだ作成途中なのです。ゴメンナサイ。
徐々に埋めていっております。m(_ _)m

■ 野菜別・項目別ページ ■

混植のパターン
【イチゴ】土耕/鉢栽培
【イチゴ】栽培経過(2012~)
【ナス】剪定・整枝
【ズッキーニ】
【エダマメ・ダダチャマメ】
成長のメカニズム「光合成」

■ 果菜類 ■

科/品目 ポイント
ナス科  
だいたい共通 ・苗を買うなら接木苗がベター。
ナス科は連作障害がある。4~5年は空けろと言われるが、区民農園など狭い場所では難しい。接木苗なら抵抗性があり、病気などをある程度回避できる。
・苗を植えるときは、一番花が咲いた頃がベスト
、、、と言われるが、もちろんそれより早く植えたって花は咲きます。ただ、株の勢いといか、活着後の生育がいいらしい。(ホントか?)
最初から窒素が効きすぎると、あとあとの実の成りが悪くなり、枝葉ばかり茂る「ツルボケ」状態になりやすい。まあ、通常の8-8-8などの成分の配合を使い、やり過ぎなければ、そんなに問題ないと思います。
・マルチはビニールの黒マルチが使われることが多いが(黒だと雑草が生えにくい)、ビニールのマルチは土によっては温度が上がりすぎることもある。特に砂っぽい土壌はかなり熱くなる。初めから、あるいは真夏になったら、ワラ等のマルチにすることも必要
トマト
・基本的には、大玉トマトは主枝1本仕立て、ミニや中玉は主枝と側枝の2本仕立てがいいというが、ミニなどは、そこそこ適当でもちゃんと実がつく。
・ただ、実を成らせる枝(仕立て枝)の葉の付け根から出る脇芽は、随時摘み取る。脇芽が伸びると養分を取られ、いい実ができない。
・トマトは水管理が難しい。水のやりすぎはNG。水はけが悪いのもダメ。熟した実は、急激な水分吸収で実が破裂しやすい(特に露地などで収穫前に雨が降ったりしたとき)。乾燥気味のほうが美味しくなると言われるが、乾燥しすぎると、カルシウム不足による「尻腐れ」になりやすい。
・肥料も多すぎないほうが、おいしい実がなる。
通気性がいい土が向いている。プランターなら、赤玉土・鹿沼土を混ぜたり(トマト用培養土には混ざってる)、地植えなら高ウネにしたり、ひんぱんに中耕するとか。。。
・実の数と葉の数の比は、実1つに対して葉が3~4枚程度必要。
(果樹栽培では「葉果比」と言います。野菜ではあまり厳密には言われませんが、果菜類は関係するでしょう)
・トマトトーン(ホルモン剤)を使わないと実が成らないといわれるが、なくても一応は実を付ける。
・花房の先からも芽が伸びて生長してくることがあるが、肥料の効きすぎか窒素多すぎのことが多い。
ナス
・一番花の下から出ている脇芽とその下の脇芽は、枝に勢いがある。3本仕立てのときは、主枝とその2本を残す。
・最初の実は大きくしすぎると、株が疲れてしまうので、早めに摘み取る。
・トマトと反対で、水を切らさない、でも水はけが悪いのはNG。肥料も大食らい。
・定植前の元肥は、30センチくらい深く埋めるほうがいい(周囲の土にも混ぜるけど、半分は深みへ)
・マルチは、ビニールマルチより、藁やスダレを使ったほうが、地温が上がり過ぎない(特に真夏は注意)。ただし、定植後から梅雨明けくらいまでは、ビニールマルチを使って地温が上がりやすい状態にしたほうがいいかもしれない。
・葉果比は、実1つに対して7~8枚。適宜、摘花を
・3本の主枝から出てくる脇芽にも花が咲く。収穫のたびに摘芯する。その方法はこちら
・花の中央にあるメシベが、それを囲むオシベより長く飛び出ていれば、栄養状態はOK。メシベがオシベに埋もれているようなら追肥
ピーマン
(パプリカ)
・ナス同様、肥料は多めに。
・小さい花が固まって咲くので、ナスに比べると摘花しにくいが、全部は実にならないのである程度摘花は必要。ただ、摘花しなくても実が成る前に自然に落花するが、できれば摘花・摘果したほうがいい。
・枝の仕立ては、ナスやトマトほど厳密ではなかったけど、だいたい3~4本くらいになるような感じ。
・雨よけしたほうが、いい実が成る。(花が雨風に打たれない簡単なもので可)
・マルチはナスと同様
・葉果比は、ナス同様、実1つに対して7~8枚
カルシウム不足になりやすく、尻腐れ果が出やすい。水溶性カルシウムを撒布するといいと聞いたんですが・・・?
ウリ科  
だいたい共通 ・ナス科ほどではないが、連作障害はある。2~3年くらい開ければいいのでは?
・摘芯、摘花、摘果については、ナス科より面倒。何節で芯止めするか、親ヅル(主枝)に実がつくもの、親ヅルより子ヅルにつくもの、何本仕立てにするか、どの脇芽を残しどれを切るか・・・野菜ごとに違うし、キュウリやカボチャ等は品種によっても違う(でも意外と適当でも実が成ったりする。キュウリなんか、茂りすぎて訳がわからなくなるし、、、)
雌花と雄花があり、当然雌花がなければ実ができないし、雄花も必要。日長(季節)によって雌花の割合が増えたり減ったりするものもある。
・カボチャやズッキーニなどは人工授粉が必要になる。やや大きめのポットに種を蒔いて苗を余分に作っておけば、そのうち雄花が咲くので、人工授粉に使える。種から苗を作るのは、ナス科ほど面倒ではない。
キュウリ
・何度か植えてはいますが、個人的にはあまり熱を入れて育てていないので、経験に裏付けられた情報があまりないのですm(_ _)m。うーん、どーすっぺ?
・マルチはあったほうがいい(黒マルチ)
・整枝方法もあるようですが、詳しくはこちら(タキイ種苗さんのページ)にリンクを貼らせていただきましたので、ご参照まで。
・株が若いうちの雌花は摘花
・実が大きくなり始めると、油断するとアッというまにオバケキュウリになる。最盛期は毎日収穫しないと間に合わない。実が巨大化すると株が疲れ、収穫期間が短くなる。
ゴーヤ
・品種によって、各節ごとに雌花が付く節成りタイプと、そうでないもの(何節かに1コの雌花)がある。節成りは育てたことがないのでなんとも言えないが、理屈では相当たくさん実が取れるように思えても、実際は満足のいく結果を出すのは簡単ではないと推測される。通常売られている苗は節成りではないものが大半なのだが、うまくいけば1シーズンに20個以上の収穫は可能だし、育てやすいはず。
・雌花は親ヅルよりも、子ヅルや孫ヅルに多くつくので、子ヅルが出やすいように、親ヅル7~8節くらいで摘芯。3~4本の脇芽を子ヅルとして伸ばしていく。子ヅルから出る孫ヅルは放置、もしくは茂りすぎれば適当にカットすればよい。
・雌花の開花には、日長が関係していて、夏至を過ぎないと雌花がつかない。はじめは雄花しか咲かないが、カンシャクを起こさず気長に待ちましょう。
・病気やアブラムシの防除が必要というが、あまり気にしなくて平気、ガンガン伸びる。アリがアチコチ行き来していることが多いので、どこかでアブラムシを飼っていると思うのだが。。。
カボチャ

DVC00149
・西洋系と日本系がある。栽培しやすいのは西洋カボチャらしい(日本カボチャは作ったことないが、そんな気がする)
・実を付けさせるのは、西洋系は親ヅル+子ヅル1~2本、日本系は親ヅルは7,8節で摘芯して子ヅル3~4本を延ばす。
・最初の雌花は大きくする前に摘果
・受粉してくれそうな昆虫が少なければ、人工授粉を。朝のうちがベスト。雄花の雄しべをとって、雌しべにこすり付けるだけ。
・丈夫な野菜ですが、ウドンコ病にはよくかかる。株が元気ならさほど広がらずに済むが、弱ってくるとかなり蔓延して、場合によってはウドンコ病の発信基地となり他の区画への迷惑にもなるので、もうダメかもと思ったら諦めて株ごと抜きましょう。
ズッキーニ
・短日処理をしたほうが、雌花がつきやすいと言われる(実はこれ、私は最近知りました)。でも、今まで、春~夏に栽培する場合は、特に問題なく雌花も雄花も咲いていた。夏から秋のケースで、雌花が咲かなかったときもあり、もしかしたら日長が関係していたのかもしれない。
・短日処理をするなら、購入苗ではなく、自前で播種する必要がある。発芽後、本葉が1枚出たところで、日中の日当たりの時間が8時間になるように、ダンボール箱などをかぶせる。これを1週間から10日くらい続ける。苗を作ってから定植するなら、短日処理が終わってからの定植でも大丈夫だと思うが、直播きのほうがやり易いかもしれない。
・最初の雌花は大きくしないで摘花。ちなみに、大きくなる前の雌花も食用にできる
・カボチャ同様、要人工授粉
・収穫するたびに、その実の下に生えている葉も摘み取ってしまう
トウガン
・とにかく発芽が難しいので、苗を購入するのがベター
・整枝は日本カボチャと同じように、6,7節くらいで摘芯して、子ヅルを3~4本伸ばす
・かなり巨大な実が成る。熟れてないうちは、実が細かいトゲでおおわれていて、チクチク痛い(まだ食べちゃダメよの合図)。それが、熟れてくると、化粧をしたように白い粉で被われるようになる。
その他果菜類  
スイートコーン
(イネ科)
 
オクラ
(アオイ科)
 
   

■ 根菜類・イモ類 ■

科/品目 ポイント
セリ科  
ニンジン ●発芽させるのは、なかなか面倒です。
・好光性種子なので、覆土は浅めに。粘土質の場合は、表面が固まると発芽しにくくなるので、覆土は軽めの培養土を使うと良い。
・発芽率も悪いので、種は思った以上に厚播きにしたほうがいい。「え、こんなに?」と思うくらいでいいかも。
※コーティングされている種子は発芽率がいいので、その限りではありません。ただし、一般の園芸店やHCではあまり見かけない。
・播種時期は真夏のため、乾きやすい。乾かないように要潅水。寒冷シャで日よけをしてやる。
●間引きは何度かに分けて、徐々に株間を広げていく感じ。間引きが早すぎると倒れやすくなるし、遅すぎても徒長しやすくなる(徒長と言っても、果菜類のように茎がヒョロヒョロになるわけではなく、葉柄がやたら長くなるのだが、太らせたいのは根なので、なんだか無駄な気がする)
   
   

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